今月のビデオ・ザ・ワールドから


2001年8月号
(Ver1.5)

1.激情百分百 風間由美

風間由美 演嬢の風間由美は巨乳がウリのAV女優だ。筆者が彼女を最初に見たのは「V&Rプランニング」の「麗しのレースクィーン」という作品で96年頃の話である。しかしながら、この作品では「結城理沙」とクレジットされており、肌色も全身日焼けによる色黒だった為、風間由美と気づいたのはあとになってからだった。その後、やはり同社の「仮想風俗体験 これがランパブおっぱいモミモミ娘」というAVで彼女と再見。風間由美という女優名で認識したのはこの時が初めてである。そして、それから暫くして、彼女は薄消しインディーズ草創期の1本「AVアクトレス」に出演することになる。ここでは、彼女のモザイクレスの生フェラ・ゴムつき本番を初めて確認することができて感動!裏ビデラー冥利に尽きる瞬間だった。さらに、ここにきて彼女の初めての裏モノが流出した。それが本作である。実は、当ページの6月号でちょいと触れた風間由美のDVDがこの作品だったのだ。彼女は現在も現役のAV女優で、いくつかの新作インディーズがリリースされている。今後も綺麗なオッパイを武器に、末永く活躍して欲しいものである。

 今回の初流出作品は裏としては珍しいミリタリー物。登場するのは軍の司令官役の男優と、その部下で銃を携えているミッキー柳井、そして、スパイの疑いを掛けられる兵士役の風間由美である。迷彩色の軍服を着た風間由美を中央にして「作戦の地図がなくなっている」と問い詰める司令官。風間は否定するものの、その言はなかなか信用してもらえない。そして、なんとも気まずい雰囲気が流れるのだ。挙句の果てに、

 司令官「白状しないとみんなで廻すぞ!」
 風 間「私、帰ります」

…って、おいおい、ここは戦場なんだから帰れないって。もうちょっとシチュエーションに忠実にやってもらわにゃ。さらに、風間の全身をカメラが上から下へ舐めると、なんと彼女の履物はヒールの高いサンダル!これで戦場を突っ走ったら即転倒、射殺の憂き目に遭うのは間違いがない。いくら設定だからといっても、これでは見るものにかなり粗野な感じを与えてしまう。リアリズム映像のFA映像プロダクトなら、まずこんな手抜きはしないだろう。おっと、アダルトビデオにこんな細かいことを突っ込んでも詮無いな。核心部分に話を進めよう。

 で、結局、風間のスパイ容疑は晴れずに、裸にされてしまうのであった。露になった風間の巨乳を揉み、マン弄り。さらにクリを弄りながらマンコアップ。そして、椅子に大股開きで腰掛けさせてのご開帳でマンコチェックは続く。膣内に地図を隠していないか調べるためかどうかは判らないが、クスコを挿入して膣内検分する医療プレイを敢行。加えて、クスコで拡げられた膣口に指&バイブ挿入する恥辱プレイもナイスである。数々のマン責めで程々に柔らかくなったマンコからクスコを抜き、今度は直接バイブを挿入。拡張済みのマンコはすんなりバイブを受け入れていた。お次は攻守反転して、風間が上体を折った姿勢でミッキーのイチモツを生フェラ。バックからは司令官がゴム付きチンポを挿入して3PFUCK!FUCK!FUCK!。この後出てくる騎上位での上下ピストンは本作の山場の一つだろう。そして、最後のパートは、台上で仰向けに寝る風間由美にミッキーが横位で挿入、M字に体位を変えて突きまくり、フィニッシュは真性ザーメンを胸射でジ・エンド。おまけとして、風間由美が本作に使うスチール写真を撮影している裏舞台的な映像を続けて収録、さらに、本編の映像が尺合わせ的に挿入されていた。初流出の作品としては一通りのメニューが揃っていて水準作。風間由美のファンならきっと満足できるにちがいない。 (※写真は「風間由美」)

8.吉川ユキ みつめられて感じるの(吉川由貴)
吉川由貴 デオ・ザ・ワールド誌のキャプチャーをご覧いただければ判るように、吉川由貴は女優・鈴木京香のそっくりさんだ。女優名はそれらしくないが、彼女のシースルーでは「鈴木京奈」とクレジットされていて「やっぱりな!」と予想が的中した心持ちになった。このシースルーは、裏ビデオとして97年4月に「京奈はモンゼツ」というタイトルで配巻されたので、彼女がタイプという方はご覧になるといいだろう。一方、表ビデオは「シネマジック」の「奴隷女教師」が良かった。この作品で彼女は生徒にレイプされる先生役として出演していたのだ。清楚な感じがする彼女の女教師は適役でそれなりに好演していた。まぁ、SMプレイという観点から見るならば、ソフトな責めばかりでテンションは低いが、イメージで鑑賞するならばある程度得心はいくだろう。ちなみに、素顔の吉川由貴は男の体験人数も少なく、あまり表に出歩かない女の子だったと聞いている。

 本作は和室のラブホが舞台。監督との軽いインタのあとバイブオナニー。手を縛られて淫音付きの指ピス。その後フェラと手コキで胸射で果てる。その後、アナル中心のプレイに移り、綿棒でアナルを刺激、指入れ、クンニと続き、一時静かなブームだった顔面騎乗のプレイもあり。シックスナインから騎上位、松葉崩しなど複数の体位で本番、腹射でフィニッシュ。生尺・ゴム本番ながら吉川由貴の淫語もいやらしく、それなりに楽しめる作品に仕上がっている。 (※写真は「吉川由貴」)

30.先輩!妹のひろみです 上巻
前田美樹の作品の元版は89年7月に「ZAPPA」がリリースした「妹ジュース 薬師丸ひろ美」だ。当時「ZAPPA」というと、複数の細身バイブをマンコに挿入するプレイが有名で、キワモノ系の印象が強かったが、フィーチャーされている女優は意外に幅広く、本作の薬師丸ひろ美もその1人である。元々「ZAPPA」は、ビデオクールミントというビデオ製作会社のレーベルで、他に「ジョルジオZAPPA」、「エンポリオZAPPA」、「STUDIO418」、「418BUG」、「見鯛(みたい)」と数多くのレーベルを持っていたのだ。同社のビデオはボカシに特徴があり、モザイクの代わりに画を曲面に変形させたり、当時は目新しいエキセントリックなボカシを多用していた。また、一瞬であるがマンコが丸見えになるサービスカットもあったりして、視聴者に対して見せるという事に工夫や拘りがあったのだ。

 しかしながら、ビデオクールミントは暫くして倒産してしまいその後元版が流出、定石どおり裏ビデオが流出した。ただし、これらのうち一部の作品は裏流出しなかったのである。さては、イレースされたかと思ったが、最近それらの消息が判った。裏にならなかった作品の元版は無事に存在していたのだ。現在これらの作品は、復刻版と称して別の会社からインディーズビデオとしてリリースされている。橋本杏子の露出モノや松友伊代など、懐かしい面々が当時のまま楽しめるから、ZAPPA作品に興味がある方は探してみると面白かいもしれない。

 さて、上巻で見られるのはまず、夫婦役である速見健二と前田美樹のカラミである。本番は80年代らしく生でフェラももちろん生だ。フィニッシュの擬似中出しは物足りないが、生身の抜き差しはやっぱりいい。その後、速見の後輩役である沢木和也と前田美樹の本番も収録されていて、ここでもやはり生尺・生本番。タイトルの薬師丸ひろ美も登場するが、ここではカラミは見せず下巻へ to be continueだ。 (※写真は「前田美樹」)

31.先輩!妹のひろみです 下巻
薬師丸ひろ美 巻でカラミを見せる薬師丸ひろ美は、「薬師丸ひろ子」にオーバーラップさせてデビューしたAV女優だった。とりあえず、本家の「薬師丸ひろ子」をご存知という方も、既に少数だと思うので少し解説すると、彼女は当時の美少女アイドルで「セーラー服と機関銃」という映画の主演嬢だった。歌も歌っていたが役者がメインだったので、今で言う「田中麗奈」あたりのポジショニングといえば判りやすいだろうか。一方AV女優の「薬師丸ひろ美」は「ダイヤモンド映像」が89年5月にリリースした「セクシーセンセーション処女喪失PART VI」でデビューした、れっきとしたダイヤモンドギャルだ。ロリっぽい顔に幼児体型という希少な容姿のAV女優ということで期待をしたが、いざ蓋を開けてみるとこれがいただけなかった。ビデオ・ザ・ワールド誌にもあるように彼女はマグロだったからだ。

 マグロというのはただ寝ているだけで、カラんでもウンともスンとも声を出さない、リアクションの悪い女優を指す。筆者も彼女の作品を何本か見たが、正直いって全然面白くなかったし、印象にもほとんど残らなかった。「これではこの先使ってもらえんだろう」と個人的に直ぐ消えるAV女優の烙印を押したが、意外にも作品は一本で終わらず、その後も作りつづけられたのだ。そして、作品数もそこそこになり、雑誌にも紹介され、それに伴い知名度も知る人ぞ知ると言うレベルながら押し上げられるという展開には意表を突かれた。これはやはり薬師丸効果ということなのだろうか。もし、彼女が最初の一本でリタイヤしていたなら、これだけ裏ビデオも出なかっただろうし、とっくの昔に記憶のかなたに吹っ飛んでいただろう。そういった意味では、貴重なAV女優の1人なのかもしれない。

 ところで、下巻のVは上巻後半の沢木和也と前田美樹のカラミから始まるが、上巻を見ていないとちょっと唐突な感を受けるのは否めない。裏ビデオもこの辺を考慮して編集して欲しいものだ。その早速の本番は正常位から騎上位に体位を変え結合部アップ。バックで突きまくったあとのフィニッシュは顔射だ。そして、速見・前田・沢木・薬師丸の4Pプレイ。ここでは前田と薬師丸の双股バイブ結合などもあるが、全体的に低調で薬師丸の反応の鈍さは相変わらず。薬師丸は生本番ながらリアクションの悪さを加味すると、どうしても共演の前田美樹に軍配が上がる。前田美樹は別の裏ビデオでアナルファックも熟している兵だから、これは動(前田美樹)&静(薬師丸ひろ美)のキャスティングで見せる作品といえる。最後に作品全体を通した評価としては、前述のキャスティングによるオトク感と、前田美樹の頑張りを考慮して水準作にわずか及ばずとしておこう。 (※写真は「薬師丸ひろ美」)

47.秋本めぐみのSEXプレイ(豊田加露羅)
秋本めぐみ 作の主演嬢は村西御大が命名した豊田4姉妹の1人・豊田加露羅。秋本めぐみはのちに改名した時の女優名である。秋本めぐみの裏作品を初めて見たのは、友人と裏ビデオを共同購入していた頃だった。発注したのはその友人で「秋本めぐみ Eカップハイスクールの体験」が彼の購入リストに入っていたのだ。彼は無類の巨乳好きで、どこから聞き知ったのか、彼女の作品をチョイスしていたというわけだ。しかしながら、筆者も巨乳好きではあるが、なぜか秋本めぐみには萌えない。色白巨乳はとってもイイのだが、股間を刺激する色気が足りず、またアピールしてくるような魅力にも乏しかったからだ。しかも、秋本めぐみは裏ビデオが出る前に「女獣」(田中こずえ主演の「女豹」を思い出したアナタはかなりのアダルトビデオ通!)という無審査ビデオ(89年5月に「口淫」というタイトルで裏流出)に出演していて、その薄いボカシによりマンコ確認ができたから、彼女の裏作品に対する新鮮味が欠けていたということも一因にある。共同購入したその作品も良作とは思わなかったが、彼はこれで味をしめたのか、その後も彼女の作品を続けて購入していた。同じ巨乳好きでも、これだけ温度差があるのは面白い。

 そんな秋本めぐみの今回の裏モノは、バスルームでの愛撫からはじまり生尺。リビングでのインタのあとベッド上で、クンニ、指マン、生フェラと続き、シックスナインから生本番。締めはおなかに射精して一巻の終わり。生尺・生本番ながら淡々と進む展開、また秋本めぐみ自身にあまりインパクトがないので、彼女の裏モノはどれも特徴に欠けて印象に薄い。しかしながら、これは言い換えると当たりハズレが少ないということでもある。本作もその中の一本で、彼女の裏モノが未見ならばそれほど悪いチョイスでないが、総合的な評価としては凡作の域を出ないだろう。 (※写真は「秋本めぐみ」)

総 評
れにしても今月は不作の月で、取り上げる作品の選択に苦労した。裏ビデオに手ごたえがなくなってから久しいが、今月は特にひどい。これでは、多くのファンが裏ビデオから薄消しインディーズにエクソダスするのも宜なるかな。DVDにはたまに掘り出し物の女優がいるものの、やっぱり旧作裏ビデオや薄消しインディーズの焼き直し・再編集が多く訴求力に欠ける。世間では環境問題でリサイクルが叫ばれているが、裏業界でも資源の再利用が色濃く浮かび上がっているようだ。

 一昔前の裏ビデオ界は表の世界などの動向により、次の展開をそれとなく読むことができた。ところが、現在は裏ビデオ界の構成要素が変わってしまったため、ネクストジェネレーションは全く読めくなってしまったのだ。ぼんやりとした先読みがぼんやりとした不安に変わったと感じるのは筆者だけだろうか。さて、今月のイチオシは、裏モノ初流出を祝して風間由美の『1.激情百分百 風間由美』をチョイスして、今月はこれにておしまい。